精神障害者手帳取得申請までの道のりと流れ

先週、市役所に障害者手帳自立支援医療の申請をしました。

今回は障害者手帳申請までの道のりと自立支援医療のお話をします。発達障害の当事者で手帳の取得を考えている方や自立支援医療とは何じゃらほいという方の参考になれば幸いです。

 

害者手帳とは何じゃらほい

障害者手帳とは、障がいのある人が取得することができる手帳のこと。

発達障害者専用の手帳は存在しないので、発達障害の方が申請できるのは精神障害者保健福祉手帳精神障害が認められる場合)もしくは療育手帳(知的障害が認められる場合)になります。筆者は二次障害である適応障害抑うつ)を発症し、継続した勤務ができないため精神障害者保健福祉手帳の申請を行いました。

 

自立支援医療とは何じゃらほい

手帳の存在は知っていても、自立支援医療は聞きなれない方もいるのではないでしょうか。かくいう筆者も手帳の申請をするまで自立支援医療のことを知らないうちの1人でした。「手帳の申請と一緒に自立支援医療の申請もして頂けると、すこし楽になるかもしれません」と、精神科の受付の人に教えてもらいました。

障害者自立支援医療とは「通院医療費の自己負担分を公費で負担する制度」です。継続した通院が必要な人に対し、所得に応じて1ヶ月あたりの負担額を設定、この負担額に満たない場合は医療費と薬代が1割負担になるというものです。通院費や薬代にかかるお金は莫大ですので、この制度を利用しない手はありません。

 

手帳取得までの紆余曲折

ここからは筆者個人の話になりますが、もともと筆者は手帳の取得を考えていませんでした。その理由は、手帳をもつことで自身が抱える障害特性と向き合うのが怖かったからです。精神科で診断を受け、薬を調整しても仕事に行けず、フラッシュバックに苦しくなっても、周囲に溶け込めていると信じたかったからです。手帳がない状態は、わたしにとっての診断は、医師との口約束みたいなもので、カルテに記載はあっても、わたしの手元には何の証拠もない。発達障害の特性だって、鬱状態のようにいつかは寛解すると思いたかったのです。ですが例えば、それを実際に「障害者手帳」として手元にすると、「あなたは障害者です」と自分からも他人からもわかるような証拠を突きつけられたような感覚に陥るであろうことに怯えていたのです。

 

なぜ取得を決めたのか

最終的にわたしが手帳を取得するに至った思い、医師の許可を得ることができた理由は「自立したい」。看護師として就職し精神を壊し、多額の奨学金を残して退職。在職中の度重なる休職と復職の効果なく、精神状態は安定することはありませんでした。そして家族のバッシングを浴びながら屈辱の実家帰り。家から離れたいがために高校卒業後からはじめたひとり暮らし。その寿命はわずか5年でした。

家族から就職を急かされ、地元から離れた職場でパートとして働き始めます。正社員より責任は重くありませんが、はじめてのレジ打ち、はじめての接客、慣れない環境。環境の変化に弱い私は開始とほぼ同時に休みがちに。そこで彼氏から「今回に限らず、今後、将来、仕事が安定しなくなったときのためにも障害者手帳を取得した方がいいんじゃないかな」と提案されます。生理痛は天下一の阿呆なので「だいじょうぶ!絶対いける!」と言いつつ、結局仕事に行けなくなります。

彼氏と同棲したい思いと同時、実家から一刻もはやく離れたい。そのためにはメンタルと勤怠リズムを安定させる必要があります。それでも障害者手帳を取得することを即決断できず、相談支援団体などへの相談を重ね、取得を決めました。

 

医師に手帳取得したい旨を2回相談する

手帳取得の決意後、精神科診。主治医に「転職したが勤務が安定しない。仕事に向こうとすると体調が悪くなる。手帳の取得を考えている」と伝えると、「まだ手帳の取得を考えるのは早いんじゃないかな。他の仕事もやってみてからでも遅くないと思う」と首を捻られ終了。主治医は発達障害を「個性」と捉える医師で、「ASD特性の強い人は接客業は向いていないので、他の仕事や方法を試行錯誤するべき」とする人でした。主治医に対してもやもやする日々が続きました。

次の診察日。もう一度医師に相談してみて、それでもGOサインが出なかったらセカンドオピニオンを検討しようと考え、決死の相談。診察室に入り、開口一番「やはり手帳の取得を考えているのですけれども」。先手必勝で伝えるわたしに対し、主治医は「う~ん、やはりむずかしいですかね」と苦虫を噛み締めたような表情で応答。「いつまでも家にいるわけにもいかないですし、今後自立した人生を歩むために取得を考えたいのです」と伝えると、しばし沈黙の後「わかりました」と。

主治医から手帳申請用の診断書の様式を一瞬見せて頂きましたが、A3サイズくらいの大きい用紙に診断名、病状、医師の所見や日常生活動作、検査結果などを記入する欄がありました。日常生活動作に関しては、家族と住んでいる状態ではなく、ひとりぐらしをしていると仮定した状態のことを記入すると言っていました。「朝起きられるか」「お金の管理ができるか」「他者と適切コミュニケーションが図れるか」などを総合的に評価するようです。

 

精神障害者保健福祉手帳の申請のため市役所へ

「障害者福祉課」というところで障害者手帳申請の手続きをしました(市役所によって異なるかも知れないので、来訪の際にはご確認をお願い致します)。今回は障害者手帳と一緒に自立支援医療の申請を行ったので、その場合に必要なものを以下に記入します。

障害者手帳(と自立支援医療)申請手続の際に必要なもの >

医師の診断書精神障害者保健福祉手帳用診断書) 

・この診断書を取得するには初診から6カ月以上経過していることが必要です。

自立支援医療の申請の際にも診断書が必要となりますが、

障害者手帳用診断書があったので 自立支援医療の診断書は必要なかったです。

● 証明写真(4.0cm×3.0cm)

● 印鑑(シャチハタ不可)

● 保険証

マイナンバーカードもしくは通知カード

● おくすり手帳(自立支援医療の申請のため掛かり付け病院と薬局を記入)

障害者手帳申請書類と自立支援医療申請書類(これは市役所で記入します)

 

手帳の認定は市ではなくから下るため、申請から(認定が下りた場合)取得まで2~3ヶ月ほどかかると言われました。手帳が市役所に届く際、県から自宅に郵送で通知が送られてくると言われましたが、自宅に手紙を届けてほしくないので、携帯に電話をかけて頂きたいと伝えたところ、その点を配慮して頂けるとのことでした。その場合、できあがったら手帳は市役所に届くので、受け取りにいきます。手続きにかかった時間は約45分。手帳申請の書類よりも自立支援医療の手続きのために記入する書類が数枚あり、時間がかかってしまいました。申請の際にはすこし時間の余裕が必要です。

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